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土を耕し、心を耕す vol.1

笹本 泉さん(主婦、青柳町区民生委員)

わたしたちは、ほかのいのちをいただきながら生きています。田畑でいのちを育みながら土に触れると、心もじんわりと豊かになるような気がします。

このコーナーでは、「農ライフ(=農と共にある暮らし)」を楽しんでいるいのちのごはんのメンバーを紹介していきます。

 

まず、最初に紹介するのは笹本 泉さんです。ほとんど農業に関わりのなかった笹本さんですが、農業のおもしろさを知り、最近ではお孫さんと一緒に参加しています!笹本さんの寄稿文をご紹介します。

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はじめてにたくさん出会った

「子どもたちの給食に地元産の安全で良質な野菜やお米を増やしていきたい」「将来的には、有機無農薬のオーガニック給食を実現したい」という会の熱い思いに賛同して、会員になることを決めました。そうは言っても、自分の家の畑でじゃがいもと玉ねぎをつくっているくらいで、有機農業といえば、化学肥料と農薬を使わないくらいしか知識がなかったわたしは、ちょっと不安でした。しかし、神田代表ご夫妻(神田自然農園)の自然体で優しい指導や、仲間のおかげで楽しく参加しています。

 

いろいろなことがはじめての農作業でした。人生ではじめて人参の種を見て、あまりにも繊細で吹けば飛ぶような軽い種でびっくりしましたが、子どもたちにもこんな種から人参ができるという経験をさせてあげたいと思いました。

 

種まきのあとは、毎日当番制で水やりと草取り。そうこうしているうちに大量の虫が発生して、ネキリムシやヨトウムシなど聞いたこともないような虫がいっぱいいて、当番のひとがせっせと捕獲し、毎日、今日は80匹とか40匹とか報告しました。

 

でも、害虫がいるとそれを食べる天敵が出てきて、自然に循環がつくられていきます。無農薬ってこういうことだなって実感しました。昔、私が小さいころ、田んぼにはツボ(タニシ)がいたり、畑にはいろんな虫がいたなと思いました。有機農業は、この生き物同士の共存、共生関係が大事で、生き物同士の関係が豊かになると病原菌や害虫がいても、大きな被害は出なくなるといいます。

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12月1日の収穫祭でいただいた、掘りたてのジャガイモと人参を入れた豚汁は、とても美味しくて、野菜本来の味がして、パワーをいただいた感じがしました。

 

ジャガイモや人参は、わくわくキッチンふじかわにも寄付し、おいしいけんちん汁やカレーは、無料で子どもたちにふるまわれました。わたしもイベントに参加しましたが、子どもたちの美味しそうに食べる姿を見て、幸せな気持ちになりました。

野菜には人を幸せにする

パワーがあると感じた!

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やってみて、わかったこと

いのちのごはんの作業は、大勢でやるから短時間でできるし、ワイワイ言いながら楽しくやっていますが、 家族のみとか高齢者だけでやるのは本当に大変だと思います。

 

こうして、会員になって1年が過ぎましたが、自然との共生、生物多様性、人と人とのつながりや人間一人一人が持つ能力や魅力、いろんなことを学びました。今まで 生産性を上げるために、農薬や化学肥料を使ってきたけれども、それは、多くの生き物にとって過酷なもので、地力も下がり、地球環境への負荷も大きい側面を持ち、人の健康にも深刻な影響を及ぼしてきたと思います。

 

いのちのごはんの活動を通して、そういうことに気づけたということが自分にとってすごくプラスだったし、 これを生かして、これから自分にできることをできる時に少しずつでもやっていくことが大事かなと思っています。

 

農家や市民グループ活動だけではなかなか広がっていかないのが現実だと思うので、 県や町など行政にも働きかけながら、一緒に取り組んでいけたらなと思います。

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